Qt for MCUs
組込みマイクロコントローラ用高性能アプリケーションのデザインと開発
Qt for MCUs は、リソースに制約のあるデバイス上でスマートフォンのようなユーザー体験を作成、提供するための、包括的なグラフィックスフレームワークおよびツールキットです。
Qt Device Creationライセンスで利用可能なQt for MCUsは、Qtのクリエイティブなパワーを組み込みマイクロコントローラ分野にもたらし、MPUおよびMCU間でのUIの再利用や、レディメイドのコンポーネントによる迅速な開発を可能にします。
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MCUグレードツール
リソースに制約のあるデバイスに適したツールチェーンを活用。
小さなフットプリントと高度に最適化されたライブラリを持つQt for MCUs は、 MCU やローエンド MPU 上で高性能な UI アプリケーションを実現できるように設計されています。
Qt Quick Ultraliteの機能拡張性
あらゆるプラットフォームに対応
あらゆるタイプのデバイスでアプリケーションを実行
Qt のクロスプラットフォームアーキテクチャにより、複数のプロジェクトでコード、ツール、アセットを再利用することができ、時間を短縮しつつモバイル、デスクトップ、MPU、MCU などのデバイス間で一貫性を保つことができます。
Qt QuickアプリケーションをMCUにポートする方法効率
時間とコスト
プレミアムなUXをコスト効率よく実現
最適化されたパフォーマンスと超軽量ライブラリにより、Qt for MCUs は、リソースの制約が多いデバイス上でビジュアル的に魅力的なアプリケーションを実行することができ、市場投入までの時間短縮と BOM の削減を可能にします。
成功事例を見る柔軟でアジャイルなフレームワークによる高い拡張性
Qt for MCUsの機能
軽量グラフィックエンジン
Qt Quick Ultralite のすぐに使えるハードウエア アクセラレーション、低メモリーフットプリント、超軽量 UI コントロールを活用することで、リソースに制限のある組込みシステムで最適なパフォーマンスを実現します。
QML
直感的でわかりやすいUI定義言語で、ユーザーインターフェイスを迅速に開発できます。宣言的な構文は、プログラマでなくても簡単に理解できます。 QML言語は、MCUを含むあらゆるデバイス上で優れたUIを構築するための、あらゆる創造的リソースと柔軟性を提供します。
レディメイドの超軽量コントロール
ローエンドのデバイス向けに高度に最適化されたUIエレメントを活用し、自社ブランドの外観やイメージに合わせてカスタマイズすることで、時間とコストを節約できます。
フォントと画像
ランタイムまたはコンパイル時にフォントをレンダリングし、高品質のアンチエイリアス処理でテキストをスムーズに表示します。
Qt for MCUsは、8bit、16bit、24bit、32bitの様々なピクセルフォーマットを幅広くサポートし、画像の保存と転送を最適化する効率的なPNG圧縮とRLE圧縮を提供します。
パワフルなアニメーション機能
豊富なアニメーションツールを使って、インタラクティブで動的な、スマートフォンのようなUXを、あらゆるローエンドのデバイスで作成できます。Qt for MCUsは、キーフレームアニメーション、組み込みアニメーションエフェクト、プロパティアニメーション、さまざまな補間方法とイージング曲線をサポートしており、UIに生き生きとした動きをもたらします。
長期的なサポートとメンテナンス
安定性の高いAPIと、お客様のニーズを実現するためのしっかりとしたロードマップをご提供します。Qt for MCU の長期サポートと下位互換性により、製品の長期的な市場での存続を支えます。
開発者向けのツール
Qt Creator は、WYSIWYG デザイン、シンタックス補完機能付きコードエディタ、デバッグツールやプロファイリングツールなどを備えた、完全かつ直感的なクロスプラットフォーム IDE で、ソフトウェア開発を強化します。
さらに、Qt for MCUsのツールとワークフローは、IAR、Green Hillsなどの一般的な組み込みサードパーティIDEとシームレスに統合されます。
開発ツール
PCからターゲットデバイスへ
実際のハードウェアへの導入前に、PC上で自由にアプリケーションを開発できます。UIアプリの開発をターゲットデバイスへの導入やテストから分離することで、Qt for MCUsは大幅な柔軟性と時間短縮を実現します。
デザインツール
Figma、Photoshop、その他のオーサリングツールから直接デザインをインポートし、自動的にコードに変換することで、生産性が向上します。Qt Design Studio では、UI/UX デザイナーが強力なアニメーション、シミュレーションツール、Web 機能を使ってデザインに躍動感を与えます。
Qt Design Studio
インターナショナリゼーション
高度なインターナショナリゼーションとローカリゼーションのツールで、さまざまな市場や地域に対応できます。ソフトウェアのあらゆる言語(右から左への表記、双方向スクリプト、複雑な発音区別、連続表記など)への翻訳が可能になります。
Hasselblad
Built with Qt
X2D 100C カメラは、2つのタッチディスプレイの両方でQtを使用しています。Qt for MCUはカメラのステータスや撮影パラメータを表示する1.08インチカラートップディスプレイで使用されています。
「Qtは、私たちのカメラのマイクロディスプレイを作る上で、画期的なものでした。 メモリ、フォント、レイアウトの面で最初は苦労しましたが、Qt Groupからの直接のサポートは非常に助かりました。Qt コミュニティの豊富なオンライン事例を活用し、優れた結果を得ることができました」
Richard Röjfors (Senior Software Developer Hasselblad)
EM Microelectronic
Built with Qt
「私たちの分野では、高い精度と信頼性、洗練された設計は、最高のパフォーマンスと切り離せません。少ないメモリーフットプリントで瞬時の起動をする必要がありますが、Qt for MCUではこうした機能が即座に手に入ります。」
Marcin Marzencki(EM Microelectronic コネクテッドモジュール&ディスプレイ開発マネージャー - スウォッチ・グループ)
ESAB
Built with Qt
溶接・切断機器の世界的リーダーであるESAB社は、同社の溶接機にQt for MCUを採用しました。Qtで構築された読み取りやすく直感的なTFTディスプレイには、最適性能を得るために溶接の微調整コントロールが搭載されています。今回は、グローブやプロテクターとの操作性を向上させるため、物理的なノブを使用しています。
「QMLは、デスクトップで試作品を作成し、ターゲット上ですぐにテストでき、また、ローエンドのマイクロコントローラからハイエンドのマイクロプロセッサまで、拡張性を確保する上で、大きな助けとなりました」
Arne Lagerkvist (ESABグローバルプロダクトマネージャー)
BCS Automotive Interface Solutions
Built with Qt
「NXPのi.MX RT1170ボードでタッチスクリーン・マルチファンクション・コントローラの開発を始めたとき、このハードウェアで本当に用途を満たせるか不安がありました。しかし、Qt for MCUsのおかげで、計画したすべての機能を効率的に導入でき、しかも予定の半分の時間で完了できて、安心しました。
Qtではハードとソフトの開発が分離されているため、デスクトップ上でUIを表示してテストすることができ、実際のハードウェアに展開したときは性能テストだけで済みました。これで時間と労力を大幅に節約できました」
Jörg Hedrich(BCS Automotive Interface Solutions、ソフトウェア&ハードウェア・アーキテクチャ・マネージャー)
Novatron
Built with Qt
「私たちの仕事では、信頼できるシステムを持つことがとりわけ大切です」
Sami Päkkilä(Novatron セミオートメーション プロダクトマネージャー)
MCUの例とリファレンスコードを活用
Qt for MCUs の豊富な文書と大規模なコミュニティで、マイクロコントローラ上で高性能 UI を作成するための多くのリソースを活用し、短期間で製品化の準備ができます。
Qt for MCUsの資料を見るサポートされているハードウェア・プラットフォームを確認
組込み開発の専門記事
Qt for MCUsのトライアル
Qt for MCUs でマイクロコントローラの開発をすぐに使い始められるように、多くのプラットフォームで機能を紹介するデモアプリを多数用意しています。構築されたデモイメージのダウンロード、操作ガイドの確認、組込みハードウェア上でのデモの実行ができます。
STMicroelectronicsハードウェアでのデモNXPハードウェアでのデモ
Renesas ハードウェアでのデモ
次のマイクロコントローラ開発プロジェクトの準備はできていますか?
時には、エキスパートの小さな助けが大きな力となることもあります。Qt プロフェッショナルサービスは、組込み機器と MCU の課題に取り組むお客様を支援します。
- プロジェクトをあらゆるハードウェアに最適化
- 新しいプラットフォームへの適応
- 新しいRTOSへのポーティング
- 特定プラットフォーム用のプロトタイプを作成
- サポートとメンテナンスの延長