本稿は「Qt Safe Renderer 2.0.1 Released」の抄訳です。
本日、Qt Safe Renderer 2.0.1 を商用ライセンス所有者向けにリリースしました。パッチリリースである QSR 2.0.1 では、新しい機能の追加はなく、QSR 2.0 をベースにバグフィックスを提供しています。
QSR 2.0.1 は次のバグフィックスを提供しています:
また、今回のリリースでは Qt Safe Renderer の Qt 5.15.13 向けのプリビルドバイナリが提供されるようになりました。QSR のインストールに関するエンドユーザー体験も改善されています: Qt オンラインインストーラー経由で QSR をインストールする場合、サポートされているコンパイラの QSR バイナリを選択することができるようになりました。より詳細な手順については、Safety Manual をご覧ください。
QSR 2.0.1 のバグフィックスの 影響範囲の分析 が、Safety Manual とインストールされた QSR 内のドキュメントに含まれています。
Note! QSR 2.0.1 では、MISRA 準拠のコードに変更はなく、要件、設計、検証文書などの認証成果物への影響もないため、認証に関する内容は更新されませんでした。
Qt Creator 10.0.1 より、Qt Safe Renderer プロジェクトを新規に作成するためのテンプレートが利用できるようになりました。Qt Creator で Qt Safe Renderer プラグインを有効にすると、File メニューより QSR プロジェクトのテンプレートを選ぶことができるようになります: File > New Project > Application (Qt Safe Renderer)
QSR プロジェクトテンプレートには、QSR 固有の設定がすべて含まれています。
プロジェクトテンプレートの使用方法について詳細は Safety Manual をご覧ください。
Qt 商用ライセンスのユーザーの方で Device Creation Enterprise ライセンスをお持ちの方は、オンラインのインストーラーから QSR 2.0.1 を入手いただくことができます。