Qt Creator 15 ベータリリース

本稿は「Qt Creator 15 Beta released」の抄訳です。
 

Qt Creator 15 Betaのリリースを発表いたします。

全般

Windows ARM64用のネイティブバイナリをリリースするのは今回が初めてです。Qtも最近、Qt 6.8.0で同様のリリースを行いました。これらのリリースにはまだ荒削りな部分がある可能性があることにご注意ください。

今年初めのブログ投稿で発表したように、新しいライトテーマとダークテーマの作成作業が進行中です。これらは現在、コードネーム「Broccoli Light」と「Broccoli Dark」としてリリースに含まれています。「環境設定」>「環境」>「インターフェイス」>「テーマ」で確認してください。フィードバックは大歓迎です!

Luaベースのプラグイン用のAPIを公開する作業も継続中です。また、Lua用の対話型シェルを出力ビューとして追加しました。

また、拡張モードの改良も継続しています。例えば、プラグインはより詳細で整った説明文を持つことができるようになりました。

さらに、Google CrashpadとSentry.io(オプトイン)を介して、WindowsとMacOSで自動クラッシュレポートを有効にしました。

プロジェクト

CMakeプロジェクトに関して多くの改善が行われました。プロジェクトビューからターゲットを選択し、直接CMakeLists.txtに移動することが可能になりました。プロジェクトビューの表示を変更するために使用できるターゲットのFOLDERプロパティのサポートを追加しました。CMakeCache.txtファイルを開くことでプロジェクトを開けるようになりました。

ワークスペースプロジェクトでは、フォルダをそのままプロジェクトとしてQt Creatorに開くことができ、プロジェクトビューが自動で更新されます。また、カスタムビルド構成を定義するオプションを追加し、クローンされた事前定義の実行構成が編集可能でなかった問題を修正しました。

Axivion

静的解析とアーキテクチャ検証ツールAxivionのサポートはデバッグモードに専用のビューを持つようになりました。プロジェクトをダッシュボードにリンクする必要がなくなり、Axivion Issuesビューでプロジェクトのダッシュボードを選択するだけで十分です。列は並べ替え可能であり、分析のパスからローカルチェックアウトのパスへのマッピングを定義することができます。

一般的な編集機能、C++コーディング、およびプロジェクトサポートの改善も多数行われています。詳細な情報については、変更履歴をご覧ください。

Qt Creator 15 Beta の入手

オープンソース版は、Qtのダウンロードページの「プレリリース」から入手できます。また、商用ライセンスパッケージは、Qtアカウントポータルから入手できます。また、オンラインインストーラのプレビュー > Qt Creator 15.0.0-beta1 から Qt Creator 15 ベータ版を入手することもできます。 問題がある場合は、バグトラッカーに報告してください。 IRC irc.libera.chatの #qt-creatorや Qt Creator メーリングリストでも情報を得ることができます。

Qt Creator のマニュアルは、Qt Creator のヘルプモードで参照するか、オンラインのQt ドキュメントポータルにアクセスして参照できます。


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