本記事は「Qt Creator 13 released」の抄訳です。
Qt Creator 13のリリースをお知らせいたします！
一般- Linux on ARM 用のオフラインおよびオンラインインストーラを提供するようになりました。
- Welcome モードのビジュアルスタイルを更新しました。Qt Creator のテーマについて別記事も参照してください。
- Debug モードと Widget Designer で現在使用されているドッキング UI を改善しました。「ロック」状態がなくなり、代わりに常にタイトルでパネルをドラッグできるようになりました。垂直スタックにレイアウトされた複数のパネルに対して、個々のパネルを一時的に折りたたむオプションを追加しました。
プラットフォーム
- Qt Application Manager(Qt 6 と CMake ベースのアプリケーション) を使用するデバイス用のアプリケーションの作成、ビルド、デプロイ、実行、デバッグのサポートを追加しました。(ドキュメント)
- iOS 17 デバイスの部分的なサポートを追加しました： 検出が動作し、アプリケーションをデプロイして実行することができます。デバッグとプロファイリングはあいにく現時点ではサポートされていません。これらは、iOS 17以降のデバイスにアクセスするためにApple社が提供する新しいツールの現在の制限です。
プロジェクト
- デフォルトのビルドディレクトリを、プロジェクトソースの「build」サブディレクトリ内に置くように変更しました。これはDockerをサポートするために必要でしたが、CMakeプロジェクトでは非常に一般的なパターンです。環境設定>ビルドと実行>デフォルトビルドプロパティ>デフォルトビルドディレクトリで、別のデフォルトビルドディレクトリに戻すこともできます。
- 消えたターゲット：利用できなくなったキット用に設定されたプロジェクトを開くと、Qt Creator は自動的に「Replacement for ...」というキットを作成します。Qt Creator 13 では、これらのターゲットが Projects モードの「Vanished Targets」セクションに表示され、キットを作成したり、保存されているビルド、デプロイ、実行の設定を別のキットにコピーしたりできます。(ドキュメント)
- Pythonインタプリタ環境設定の「Generate Kit」ボタンを使って、Pythonプロジェクト用の Pythonキットを作成できるようになりました。(ドキュメント)
編集
- Qt Creator は YAML、JSON、Bash 用の言語サーバーをセットアップできるようになりました（npm 経由）。(ドキュメント)
- QML コンポーネントからプロジェクト内の対応する C++コードに移動できるようになりました。
- Clang Formatの設定が再整理されました。カスタム設定はシンタックスチェック付きのテキストエディタになりました。(ドキュメント)
- 「Follow Symbol Under Cursor」がClangdでは完全一致のときしな動作しなかった仕様を修正しました。完全一致が見つからない場合、フォールバックとして組み込みのコードモデルを使うようになりました。
Qt Creator 13 では、他にも多くの改善や修正が行われています。詳しくは変更履歴をご覧ください。
Qt Creator 13 の入手
オープンソース版は、Qtダウンロードページの「Qt Creator」から入手できます。商用ライセンスのパッケージは、 Qt Account Portal で入手できます。Qt Creator 13は、Qtオンラインインストーラーでのアップデートも可能です。問題が発生した場合は、バグトラッカーに投稿してください。また、IRC irc.libera.chatの#qt-creatorチャンネルやQt Creatorメーリングリストでもお問い合わせいただけます。
Qt Creatorのマニュアルは、Qt Creatorのヘルプモードで読むこともできますし、Qtのドキュメントポータルでオンラインアクセスも可能です。
