スイスのジュネーブに本社を置くSkyguideは、スイス航空界の発展に長年貢献してきた企業です。
Skyguideは、スイスと近隣諸国への航空ナビゲーションサービスの提供において重要な役割を果たしており、スイスの空域を監督・管理することで、民間・軍用両方の航空運航の安全を守っています。
Skyguideは、安全で信頼できる効率的な航空ナビゲーションを提供することで知られており、ヨーロッパの入り組んだ空域を通過する年間120万便以上のフライトの誘導に成功しています。
Squishを使ったSkyguideのテスト自動化
Skuguideのテスト自動化エンジニアであるDuncan Fletcher氏とGeoffroy Carlotti氏に、Squishを使用したさまざまなアプリケーションでのテストについて話を聞く機会を得ました。
注目すべきは、Skyguideのエンジニアが自動化の取り組みにおいて、ビヘイビア駆動開発（BDD）のパラダイムを遵守していることです。この手法は、アプリケーションの期待される動作を明確にするために、一般言語でストーリーを作成することを中心に展開されます。
このユニークなアプローチにより、技術的なユーザーもそうでないユーザーも、機能説明やテストの作成に貢献することができます。エンジニアの両氏は、Skyguide社内の他のチームのために、このBDDフレームワークの基礎的な部分を確立する上で重要な役割を果たしており、技術者とビジネスプロフェッショナルの両方がテスト自動化の領域に積極的に参加できるようにしています。
Skyguideが活用する高度な自動化技術の詳細
Skyguideのエンジニアは、高度な自動化技術、特にSquishの活用に精通しています。Duncan氏とGeoffroy氏によると、特定のアプリケーションでは先進的な多方面からのアプローチが採用されています。
このアプローチは、ローカライズされたOCRと、ローカライズされた画像検索およびWindowsオブジェクト認識を組み合わせたものです。C++で作られ、Windows上で動作するこのアプリケーションは、航空管制官が目視するフライト・レーダー・システムを構成しています。
このレーダーシステムの重要な要素として、フライトが画面上にどのように表示されるかを決定する複雑なアルゴリズムがあります。Geoffroy氏によれば、レーダー画面上のフライトの適切な表示には多くのルールがあり、その中には航空管制官の集中力が散漫にならないよう、規定の色のルールを守ることも含まれています。
Squishは、自動化によってこのアプリケーションのテスト・プロセスを合理化するのに役立っています。Geoffroy氏は作業の膨大さについて次のように述べています。「これらのケースをすべて手動でテストすることは不可能なので、これはとても重要です」
エンジニアの両氏は、社内でテストされるアプリケーションが極めて多岐に及ぶこと、統一されたフレームワーク内でこのような多様なアプリケーションをテストできるSquishの能力が際立っていることを力説しました。
Skyguideの包括的なBDDアプローチと自動化の推進
Skyguideのエンジニアが実践しているビヘイビア駆動開発（BDD）アプローチは、技術的なプロジェクト関係者も、そうでないプロジェクト関係者も、同じようにメリットを享受しています。
Duncan氏とGeoffroy氏は、BDDフレームワークの核となる部分を、テスターと要件作成者の両方が利用できるように作成しています。このアプローチにより、チームメンバー全員がテスト結果に簡単にアクセスし、理解し、対応できるようになります。
また、より多くのエンドユーザーやビジネスプロフェッショナルをBDDシナリオに積極的に参加させて、テストに関わるメンバーの拡大をはかっています。最終的な目標は、ビジネスのあらゆる側面を網羅する全体的かつ包括的な方法でGUIテストに取り組むことです。
まだ手動テストを実施している部分はかなりあるとはいえ、Skyguideは自動化へと徐々にシフトしているとDuncan氏は語ります。
