Qt AI アシスタント

はい、Qt AI アシスタントを使用するには、 Qt 開発ライセンスが必要です。
Qt AI アシスタントは、Qt for Application Development Enterprise、Qt for Device Creation のいずれか、Small Business、または Qt Development の教育機関向けライセンスで使用できます。

Qt AI アシスタントは、プレミアム Qt 開発ライセンスに含まれる高度な生産性向上ツールです。Qt for Application Development Professional は、基本的な機能範囲を備えたエントリーレベルの開発者向けライセンスのため、Qt AI アシスタントは含まれていません。

はい、その通りです。Qt AI アシスタントは、ビジネスモデル、プログラミング言語、デプロイモデル、透明性の要件に基づいて、お客様が LLM を選択できるようになっています。さらに、LLM の運用には大規模なインフラコストが発生します。そのため、Qt AI アシスタントの範囲に LLM のクラウドホスティングを含めないことで、Qt AI アシスタントをプレミアム Qt 開発ライセンスにバンドルし、追加のサブスクリプションなしで提供しています。

Qt AI アシスタントに LLM を接続する方法は、以下の 3 つがあります：

1. クラウドサービスを利用
   Anthropic や OpenAI などの LLM クラウドサービスに登録する。

2. プライベートクラウドで運用
   Llama 3.3 70B や Code Llama 13B などの LLM を、自社のプライベートクラウド上で運用する。

3. ローカル環境で運用
   CodeLlama 7B-hf や CodeLlama 13B-hf などの LLM を、Ollama テクノロジーを使用してローカルコンピューター上で実行する。

プライベートクラウドでの LLM 運用に関してサポートが必要な場合は、当社のプロフェッショナルサービスパートナーをご紹介できます。

いいえ、The Qt Company は、明示的な書面による依頼がない限り、大規模言語モデル（LLM）の学習にユーザーの入力や出力を使用することはありません。また、The Qt Company は出力の生成そのものには一切関与しておらず、Qt Creator の Qt AI アシスタントは LLM と直接通信を行います。

法律上の表現:
「お客様のために生成された出力（Outputs）は、お客様の出力とみなされ、The Qt Company はお客様の出力に対する権利、所有権、または利益を一切主張しません。ただし、出力に含まれる The Qt Company の知的財産は The Qt Company およびそのライセンサーの知的財産であり、該当する利用条件が適用されます。お客様は、Qt AI の利用を通じて出力が非独占的に生成されるため、同じまたは類似の出力や提案が、Qt AI の他のお客様にも生成される可能性があることを認識するものとします。Qt AI アシスタントに関しては、出力は Qt AI アシスタントとサードパーティソフトウェアを組み合わせて使用することによって生成されるため、オープンソースライセンスを含む第三者の権利が適用される可能性があります。したがって、お客様は、Qt AI アシスタントによって生成された出力が、オープンソースソフトウェアライセンスなどの第三者の権利を侵害しないことを確認する責任を負います。」

The Qt Company では、Code Llama 13B モデルを QML コード補完向けにファインチューニングしています。さらに、Llama 3.3 70B モデルを活用し、QML に関する専門的なアドバイスを提供するためのプロンプトに対応できるよう調整しています。ただし、Qt Widgets や Qt 5 互換のコードに特化した大規模言語モデル（LLM）の強化は行っていません。

一方で、ファインチューニングされていない Code Llama 13B のベースモデルは、Qt 5 に準拠した QML コードの生成性能が 68% であることが確認されています。同じベースモデルの Qt 6 に対する QML コード生成性能は 66%、またファインチューニングされたモデルでは 79% となっています。

Qt AI Assistant を試すのは簡単です。以下の手順に従ってください：

1. Qt Creator のインストールまたはアップグレード
   Qt Creator を最新のリリース (Qt Creator 15.0.1 以降) にインストールまたはアップグレードします。

2. Qt Creator の設定確認
   Qt Creator の「Extensions (拡張機能)」設定で「Use External Repository (外部リポジトリを使用)」をチェックします。

3. Qt Creator の Extension ビューに移動
   Qt Creator で「Extension」ビューに移動し、「AI Assistant」 を選択します。

4. Qt AI Assistant プラグインのインストール
   Qt AI Assistant プラグイン（IDEに接続するプラグイン）をインストールします。

5. インターネットアクセスと AI Assistant サーバーのインストールを承認
   AI Assistant サーバー（バックグラウンドで LLM と通信するコンポーネント）のインストールとインターネットアクセスを承認します。
6. インストールスコープの選択
   インストールスコープを「個別ユーザー」または「全ユーザー」から選択し、起動時に拡張機能が読み込まれるようにします。
7. 少なくとも 1 つの大規模言語モデルに接続
   最後に、少なくとも 1 つの LLM に接続します。

注意: 有効なプレミアム Qt 開発ライセンス（Qt for AD Enterprise 以上）が必要です。お持ちでない場合は、Qt 評価ライセンスにサインアップしてください。

デフォルトでは、Qt Creator は外部ソースから新しい拡張機能を取得しません。外部コンテンツの取得を有効にする必要があります。以下の手順に従って設定を変更してください：

1. Qt Creator の拡張機能設定を開く
   設定アイコンをクリックして、Qt Creator の「Extension (拡張機能)」ビューで設定アイコンをクリックして、拡張機能の設定を開きます。

2. 「外部リポジトリを使用」のチェックボックスをオンにする
   「Use External Repository (外部リポジトリを使用)」のチェックボックスにチェックを入れます。

この設定を有効にすると、Qt AI アシスタントを含む新しい拡張機能を外部リポジトリから取得できるようになります。