24年07月18日
Qt Group、デジタルハリウッド大学大学院の学生向けに HMI開発ツールの研修を実施
次世代ソフトウェア開発者を育成するために企業や教育機関と連携
クロスプラットフォームのソフトウェア開発ライフサイクルを包括的にカバーするソリューションを提供するQt Group (Nasdaq Helsinki: QTCOM)は、デジタルハリウッド大学大学院(本部:東京都千代田区)の橋本昌嗣特任教授が担当するVisual Media Intelligence ラボと共同で、同大学院の学生向けに、3Dなど高度な組み込みHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)開発のための研修を実施しました。
近年、スマートフォンの普及によりリッチなHMIが求められるようになり、自動車業界をはじめとする様々な産業でHMI開発の重要性と需要が高まっています。この状況を踏まえ、世界有数の自動車メーカーでも採用されているQt GroupのHMI開発フレームワークを活用し、デジタルハリウッド大学大学院の次世代自動車コックピットの実践的な研究を支援することを決定しました。本取り組みは、Qtを学び最先端のヒューマンインターフェースを研究する学生を支援するQt Groupの長期的な取り組みの一環でもあります。
研修は、2024年6月26日から27日の2日間にわたり行われ、QMLの基礎とUI開発、3Dデザイン詳細とC++との統合などの内容が含まれました。参加した学生は、Qt Groupの提供する開発フレームワークを用いて自動車等のHMIを開発する基礎を身につけることができました。
参加した学生からは、「2日とは思えないほどたくさんの知識を吸収できました。今後の研究に取り入れたいので勉強していこうと思います」「デザインモードでノーコード作業をした時にコードも同時に変更されていく点が気に入りました」などの好意的な感想が寄せられました。
大学側にもメリットの大きかったこの取り組みについて、デジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツ研究科の橋本昌嗣特任教授は次のように述べています。「デジタルハリウッド大学大学院のVisual Media Intelligenceラボでは、自動運転、無人運転時代のクルマのインターフェースの研究に取り組みます。自動車のインターフェースに採用されているQt Groupの支援を受けて研修を受講することで、当大学院の学生が、社会で即戦力となる、実践的なUIの実装能力を獲得することを目指しています」
Qt Group シニアビジネスディベロップメントの小宮崇博は次のように述べています。「日本社会では昨今、人材不足が深刻になっており、これは組み込み開発の現場でも同様です。Qt Groupは効率よくUI開発のできるQt開発フレームワークを提供すること、そして今回のように教育機関と連携して技術者を育成するという2つの方向性で、企業がこの問題を解決する手助けをしたいと考えています」
Qt Groupは商用のQtと同等の機能を利用できる、学習利用目的の教育用ライセンスを無償で提供しており、今回の研修ではQt Edu for DesignersとQt Edu for Developersの2種類のライセンスを利用しました。Qt Groupは今後も教育機関と共同で次世代のソフトウェア開発者を育成するための取り組みを、進めていきます。本取り組みに関しまして、他の大学関係者様からのご参加やご連携のお申し出を随時承っております。
【デジタルハリウッド大学大学院について】
日本初の株式会社立の専門職大学院として2004年に開学。超高度情報化社会においてデジタルコミュニケーションを駆使し、社会に変革を起こすリーダーを輩出すべく、創発的学究領域 SEAD(Science/Engineering/Art/Design)の4要素をバランス良く身につけ融合し、理論と実務を架橋する人材育成を行う。新規事業プランニングとプロトタイピングなど、院生のアイデアの実装およびスタートアップ支援により、「令和5年度大学発ベンチャー調査」(経済産業省)では全国大学中13位、私立大学中5位となっており、多数の起業家を輩出している。