Test Center 4.0では、開発者のテストフィードバックループを高速化するために、Squishテストの並列実行を可能にする新機能が導入されます。これは、新しいTest Plan (テスト計画) 機能に基づいています。この機能については、テスト計画機能紹介 の記事をご覧ください。CI環境でSquishテストの並列実行を設定することは、特に生成されたすべての結果のマージと分析に関して、非常に難しい場合があります。Test Center 4.0では、Squishテストの並列実行を簡単に設定できるようになりました。
この新機能の追加については、以下のリリース概要ビデオをご覧ください。
Squishテスト実行ワークフロー
この新機能は、既存のリポジトリ統合の拡張をベースにしています。Test Centerはすでに、テストのスクリプトや検証ポイントを特定することが可能でしたが、現在ではテストを特定してインポートし、実行スケジュールに追加することもできます。
さらに、異なるリビジョンから複数のテストが同時に実行される場合のリポジトリの凍結を含め、テストのインポートや実行に使用するリビジョンを指定することも可能です。
これにより、以下のようなワークフローが可能になります。
- Squish IDE内で新しいテストケースを作成
- テストケースをリポジトリにコミット
- Test Centerのテスト管理からテストケースをインポート
- テストケースを既存のテストプラン実行に追加
すると、Test Centerがテストを実行するのに適したSquishサーバーを探し、テストを実行します。
もちろん、テストの実行はテスト開発中のアドホックな実行に限定されるわけではありません。リポジトリへの変更をトリガーとする定期的な統合テストサイクルや、今後リリースされる製品に関連するより詳細なテストサイクル用のテスト計画を定義することもできます。
Importing tests from a work in progress branch of a linked repository
Squishサーバーの管理
テストスクリプト自体はTest Centerによって実行されますが、実際の自動化は、squishserverを実行する別のマシン上で実行されることが期待されます。今回、Squishサーバーを管理できる新しいビューを作成しました。同時に実行できるテストの数は、Test Centerで設定するSquishサーバーの数と、Test Centerサーバーの演算能力に依存します。
サーバーの能力はラベルで示されます。すでにTest Centerを使用してテスト結果を管理している場合は、Squishサーバーの能力を示すラベルとして、結果に使用しているのと同じラベルを使用できます。
テストプランにテスト実行を追加する際には、テストを実行する構成を指定するためのラベルも提供する必要があります。また、Test Centerで管理されているSquishサーバーにも、まったく同じラベルを使用する必要があります。Windows上でsquishserverを実行している場合は、おそらくOS=Windowsというラベルを追加することになるでしょう。特定のQtバージョンをテストするように設定されている場合は、テスト可能なQtを指定するラベル（qt-version=6.7.2など）も追加することになるでしょう。
Squishサーバー構成の例
リストの最初のサーバーに一致するテスト実行構成の例
Squishテストの並列実行
テスト計画の実行をスケジュールする際、Test Centerは結果を保存するバッチと、テストを実行すべき日時を尋ねます。Test Centerは、任意のテスト計画の実行について、自動テスト実行の開始時刻を追跡します。実行時刻に達すると、Test Centerはテスト計画のテスト実行を行い、テスト実行用に定義された構成に一致する空きサーバーを見つけようとします。Test Centerは現在使用中のSquishサーバーを追跡し、利用可能なサーバーの数だけテスト実行を開始しようと試みます。
毎晩のテストサイクルの一環として、複数テストの並列実行
リリースノート
Test Center 4.0 のリリースノートでは、改善点の一覧をご覧いただけます。
ダウンロードと評価
Test Center 4.0 のパッケージは、Qt Customer Portal からダウンロードできます。Test Center をまだお試しでないお客様は、こちらから無料トライアルをリクエストしてください。
