Qt Groupは、次世代のQt人材を育成するため、様々な大学と協力しています。大学や教育関係者と協力することで、ソフトウェア開発で成功するキャリアを目指す学生にとって有意義な学習体験やつながりを生み出すことができると信じています。
先日、Qt Groupは、日本の デジタルハリウッド大学大学院と共同で、3Dなど高度な組み込みHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)開発のための研修を実施しました。研修は、2024年6月に2日間にわたり行われ、QMLの基礎とUI開発、3Dデザイン詳細とC++との統合などの内容が含まれました。参加した学生は、Qt Groupの提供する開発フレームワークを用いて自動車等のHMIを開発する基礎を身につけることができました。
近年、スマートフォンの普及によりリッチなHMIが求められるようになり、自動車業界をはじめとする様々な産業でHMI開発の重要性と需要が高まったため、このような研修が必要とされています。
デジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツ研究科の橋本昌嗣特任教授は次のように述べています。
「デジタルハリウッド大学大学院のVisual Media Intelligenceラボでは、自動運転、無人運転時代のクルマのインターフェースの研究に取り組みます。自動車のインターフェースに採用されているQt Groupの支援を受けて研修を受講することで、当大学院の学生が、社会で即戦力となる、実践的なUIの実装能力を獲得することを目指しています」
参加した学生からは
「2日とは思えないほどたくさんの知識を吸収できました。今後の研究に取り入れたいので勉強していこうと思います」
「デザインモードでノーコード作業をした時にコードも同時に変更されていく点が気に入りました」
などの好意的な感想が寄せられました。
Qtでは、商用のQtと同等の機能を利用できる、学習利用目的の教育用ライセンスを無償で提供しており、今回の研修ではQt Edu for DesignersとQt Edu for Developersの2種類のライセンスを利用しました。今後も教育機関と共同で次世代のソフトウェア開発者を育成するための取り組みを、進めていきます。