本稿は「Qt Tools for Android Studio」の抄訳です。
Qt Tools for Android Studioプラグインを使用すると、新しいQt QMLプロジェクトを作成したり、既存のQt QMLプロジェクトをAndroid Studioプロジェクトにインポートしたりできます。そのため、Qt Creatorを使用せずに、3DビューなどのQML要素をAndroidプロジェクトに組み込むことができます。このプラグインを使用するには、Qt 6.7以降が必要です。前提条件の詳細については、Documentationからご覧ください。
プラグインをインストールするには、JetBrains marketplace pageにアクセスして直接インストールするか、もしくはプラグインのjarファイルをダウンロードしてください。jarファイルを使用したプラグインのインストール方法については、ドキュメントを参照してください。
プラグインは、Qtツールチェーンの特定のパーツの場所を知る必要があります。File -> Settingsから、Build, Execution, Deploymentセクションを展開してQtを選択してください。Qtのインストール時にインストール場所を変更していなければ、自動的に入力されます。変更した場合は、手動で場所を指定してください。
最初のフィールドには、qt-cmakeへのパスを指定する必要があります。このファイルは [Qt Folder Path]/<qt version>/android_<architecture>/bin にあります。例えば、C:\Qt\6.7.0\android_arm64_v8a\bin\qt-cmake.bat のようになります。(Windows の場合は qt-cmake.bat を選択してください。Linux および Mac の場合は qt-cmake を選択してください)
JavaベースのAndroidプロジェクトにQMLをインポートする簡単なサンプルプロジェクトを使用します。
Android Studioで、File -> Openに移動するか、もしくはAndroid Studioのウェルカム画面でOpenを選択してください。サンプルプロジェクトに移動し、「qml_in_java_based_android_project」フォルダーを選択してOKをクリックしてください。
プロジェクトが開いたら、File -> New -> Import Qt Project... に移動し、サンプルプロジェクトの「qml_in_android_view」フォルダーを選択します。
インポート後、設定に問題がある場合は、ポップアップエラーが表示されます。
「Configure」ボタンをクリックし、Qt設定ページを開きます。
これで、左側のプロジェクトビューにプロジェクトのディレクトリ構造が表示されます。
「Run」ボタンを押すと、Qtプロジェクトがビルドされ、すべての依存関係がコピーされ、build.gradleファイルが変更され、エミュレーターまたは実機でAndroidアプリが実行されます。