商用ライセンス保持者向けにQt Safe Renderer 2.1.0 Beta 3をリリースしました。本リリースで今後のQt Safe Rendererの機能や、Qt Safe Layout Tool QMLおよびJavaScriptの解析に関する以下の改善が提供されます。
Qt Safe Renderer 2.1の新機能一覧は以下の通りです。
- Qt Safe Renderer ランタイムと Qt Safe Renderer ツールは個別のプロジェクトに分離されます。更新されたQt Safe Renderer のビルド方法 を参照してください。
- Qt Safe Renderer のビルドは CMake のみ対応します。Qt Safe Renderer のサンプルは引き続きqmake でもビルドできます。
- INTEGRITY 用 Qt Safe Renderer のビルドができるようになりました。詳細はINTEGRITY 用のビルドを参照してください。
- NXP i.MX 8 Multisensory Enablement Kit (MEK) 用のレンダリング出力検証 は、NXP i.MX 8 用の出力検証適応と新しいcalccrcライブラリを提供します。
- POSIX向けイベントハンドラ適応の修正により、イベントハンドラ適応が修正され、アニメーションと出力検証用のタイマー機能が提供されます。
- NXP i.MX 8 Multisensory Enablement Kit (MEK) 用のDRMグラフィックス適応により、NXP i.MX 8用のハードウェアオーバーレイのサポートが提供されます。
- アニメーションデータメモリの最適化は、起動時にアニメーションデータのメモリプール割り当てを実装します。本機能はメモリの静的割り当てに代わるものです。
- Qt Cluster と Telltales サンプルへのイベント送信に使用できるEvent Sender サンプルが提供されます。「セーフティクリティカルなレンダリングとイベントのテスト」を参照してください。
- Qt 6.5.5 でビルド済みバイナリ。Qt Safe Rendererツールとプラグインのバイナリが提供されています。
Qtの商用ユーザーは、Device Creation Enterpriseライセンスを持っている場合、Qtオンラインインストーラーを使用してQSR 2.1.0 Beta 3を入手できます。詳細なインストール手順については、QSRインストールガイドをご覧ください。
リリースのオンラインドキュメントはQtドキュメンテーションスナップショットで利用可能です。
QSR 2.1.0 Beta 3に問題がある場合は、https://bugreports.qt.io のQt Safe Rendererプロジェクトにバグ報告を作成してください。