本記事は「Qt Insight 1.4 Released」の抄訳です。
Qt Insight 1.4がリリースされました。
今回のリリースで実装した2つの大きな機能は、プライベートクラウドの提供とオフラインデータ収集です。
ユーザーイベントを保存するためにQt Group独自のAWS S3バックエンドを使用することに加え、お客様専用のAWS S3インスタンスを使用することが可能になりました。顧客データは弊社のS3インスタンスで完全に保護されていますが、顧客独自のS3インスタンスを使用する必要がある様々なポリシーがあります。AWSプライベートクラウドを簡単に使い始めることができるように、完全なインストールパッケージと手順をお客様に提供しています。今後、お客様のご要望に応じて、他のクラウドプロバイダーやお客様のプライベートソリューションのサポートも検討していく予定です。
ユーザーからは、オフラインでデータを収集する機能も強く要望されています。デフォルトでは、データはデバイス上のデータベースに保存され、定期的にバックエンドに送信されます。しかし、多くのユーザーは、ネットワークに接続していないデバイスでデータを収集したいと考えています。データはデバイスに保存されたままですが、ネットワーク接続のある別のデバイスにデータを転送した後、データベースからバックエンドにデータをアップロードするコマンドラインツールを提供します。アップロード後は、インターネット接続のあるデバイスから転送された場合と同様に、ウェブコンソールを使用してデータを分析できます。
ウェブコンソールで複数のフィルタをサポートするようになりました。例えば、下図では、ユーザーがオーストリアとベルギーという複数の国を選択してデータをフィルタリングしています。
ソフトウェア関連のメトリクスに加え、使用した最大のCPU数など、ハードウェア関連のメトリクスもレポートに使用できるようになりました。
Web Console UI にいくつかの改善と修正を加えました。
Qt Insight はどなたでも 60 日間無料でお試しいただけます。Qt Insight はオープンソースユーザーでも、商用ユーザーでもご利用いただけます。Qt Insight を使い始めるには、Qt Insight Getting Started のリンクをご利用ください。
また、Qt Insight がどのようなもので、どのようにビジネスや製品開発に役立つかについてもご覧ください。