Qt Creator 14 C++コードモデルの更新

本稿は「Qt Creator 14: C++ Code Model Update」の抄訳です。
 

この記事では、前回の更新以来のQt CreatorのC/C++サポートの主な改善点をいくつかご紹介します。

クイックフィックス

  • クラスを専用のファイルに移動する新しいクイックフィックスを追加しました。新しいヘッダーファイル・ソースファイルが作成され、プロジェクトファイルが適切に更新され、クラスはその外部メンバー定義と共に移動されます。これを以下でご覧いただけます。
  • もう1つの新しいクイックフィックスは、メンバー関数の実装を宣言順に並べ替えます。
  • 「波括弧を追加」のクイックフィックスが大幅に改善されました。これは、すべての適用可能な制御文を処理し、単一のif文だけでなく、if-elseチェーン全体を考慮します。
extract-class-cropped

カスタマイズ

  • ヘッダーガードの名前はユーザーが設定できるようになりました。
  • コードモデルの設定はプロジェクトごとに利用可能です。

Clangd

  • タイプ階層機能はclangdによってサポートされるようになりました。
  • 前回の投稿で発表された通り、最小のclangdバージョンを17に引き上げました。

その他

  • 以前から、ヘッダーファイルの名前が変更された際に対応するincludeディレクティブを更新する機能を持っています。この仕組みを拡張し、ファイルが移動された際にもincludeを更新するようにしました。含まれるファイルと含むファイルの両方が考慮されます。以下のビデオでこの機能をご覧いただけます。
  • 前回の更新以来、約50件のバグが修正されました。

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