Qt Creator 11 ベータ版リリース

本稿は「Qt Creator 11 Beta released」の抄訳です。

Qt Creator 11 Beta のリリースをお知らせします!

全般

  • 組み込みのターミナルが登場しました。デフォルトでは、ターミナルで実行するときや、ターミナルを開くときに使用されますが、環境設定(Terminal > Use internal terminal)で使用しないこともできます。
    nano in integrated terminal
  • 環境設定 > インターフェイス> Toolbar style > Relaxed で、ツールバーを少し大きくするオプションがあります。
    toolbar_relaxed
  • クリックやナビゲーションの手間を軽減するため、「課題」ビューを再編成しました。

編集

  • GitHub Copilot のサポートを追加しました。Copilotのneovimプラグインと提供されている言語サーバーに依存しています。使用する前に、ヘルプ > プラグインについて(macOS では Qt Creator > プラグインについて)で Copilot プラグインを有効にし、環境設定で設定する必要があります。また、プロジェクトごとに有効・無効を設定することもできます。最近のブログ記事である「Qt における生成 AI 機能の紹介」も参照してください。
  • ハードリンクされたファイルが保存時にリンク解除される問題を修正しました。
  • Markdown (.md) ファイルのプレビューエディターを追加しました。
  • C++ と QML の編集に関する多くの問題を修正しました。

プロジェクト

  • Qt Creator は CMake プロジェクトファイルにファイルを直接追加できるようになりました。
  • vcpkg の実験的なサポートが追加されました。vcpkg.json ファイルのウィザードとエディタ、パッケージの検索ダイアログが含まれています。ヘルプ > プラグインについて (macOS では Qt Creator > プラグインについて) でプラグインを有効にしてください。

アナライザー

  • Axivion 静的分析ツールの軽量かつ実験的なサポートを追加しました。Axivion Dashboard へのアクセスを設定し、プロジェクト設定でプロジェクトを Axivion プロジェクトにリンクすると、Qt Creator はエディタに最後の実行の注釈を表示し、問題の詳細を見ることができます。ヘルプ > プラグインについて(macOS では Qt Creator > プラグインについて)でプラグインを有効にしてください。

Qt Creator 11 には他にも多くの改善や修正があります。変更点の詳細については、変更履歴をご覧ください。

Qt Creator 11ベータ版の入手

オープンソース版は Qt ダウンロードページの「Pre-releases」から、商用ライセンスパッケージは Qt Account Portal から入手できます。Qt Creator 11 Beta はオンラインインストーラの Preview > Qt Creator 11.0.0-beta1 からも入手可能です。問題はバグトラッカーに投稿してください。irc.libera.chat#qt-creator IRC や、Qt Creator メーリングリストでも連絡可能です。

Qt Creator のマニュアルは Qt Creator のヘルプモードで読む、又はQt Documentation Portal からオンラインでアクセスできます。


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