Qt 6.8 はすでにリリースされてしばらく経ちますが、VxWorks 関連のアップデートが最初のメンテナンスリリースである Qt 6.8.1 で利用可能になりました。
したがって、Qt6 RTOS ポートフォリオの最新追加機能である VxWorks 24.03 について説明するには良いタイミングです。さらに、将来の Qt for VxWorks の機能強化に向けて、VxWorks 24.09 のテストも行っています。
このリリースは、Qt 6.8.1 LTS 商用リリースを基盤としたソースコードのリリースです。
Qt 6 for VxWorks は、産業、医療、航空宇宙、自動車など、幅広い業界を対象としています。サポート対象のハードウェアは、当初はQt 5.15 for VxWorks 7でもサポートされていたBD-SL-i.MX6と同じであり、また、Qt 5.15 for VxWorksで使用されていたIntel Skylake NUCと同じです。
新しいリファレンスハードウェアはNXP i.MX95で、これはIntelベースのTiger Lake NUCとともに2025年後半に正式に発売される予定です。
VxWorksのサポート対象リストにまだ含まれていないハードウェアのサポートが必要なプロジェクトをお持ちの場合は、プロフェッショナルサービス(PS)をご提供できます。
VxWorksのQtテストの手順は、他のサポート対象のRTOSの場合と同じです。VxWorksは当社のCIでブロック状態になります。つまり、Qt6のVxWorksへの移植を妨げるようなQtフレームワークの他の部分の変更は、マージする前に修正する必要があります。
VxWorks用のQt6では、他にも機能強化が予定されています。具体的には、VxWorks上のQtアプリのデバッグと開発機能を大幅に強化するVxWorks用Qt Creatorプラグインです。
リリースパッケージは、Qtアカウントおよび商用ライセンス保持者向けのGitリポジトリから入手できます。
Qtアカウントでダウンロードを選択し、「製品:Qt」および「バージョン:6.8.1」を選択します。VxWorksソースパッケージとリリースノートは、ファイルの一覧から入手できます。
このリリースはSiili Autoとの協力により実現しました。Siili Autoの多大な貢献に感謝いたします。