Qt 6.8 Beta 1 リリース

本稿は「Qt 6.8 Beta 1 Released」の抄訳です。
 

Qt 6.8 Beta 1がリリースされました。いつも通り、Qt 6.8 Beta 1はQt Online Installerを通じて利用可能です。さらに、ソースパッケージは商用ユーザー向けには Qt Account Portal、オープンソースユーザー向けにはオープンソースダウンロードで利用できます。

Qt 6.8の新機能

新機能をご確認いただくには、What's New in Qt 6.8 のドキュメントをご参照ください。ドキュメントはまだ作成中ですので、一部のQt 6.8のハイライト機能が欠落している場合があり、ドキュメントはベータフェーズ中に更新されます。

Qt 6.8には、以前に技術プレビューとして利用可能だった多くの新しいモジュールが追加されています。これには、Qt Graphs(QMLとWidgetsの2つのサブモジュールで構成)、Qt GRPCおよびProtobuf、Qt Httpサーバー、さらに新しいSVGからQMLへの変換ツールが含まれています。

Extensionsカテゴリ

インストーラーの面では、Qt 6.8リリースにおいて以前のQt 6.xリリースと比較して大きな変更があります。Qt 項目と同じレベルに新しい Extensionsが追加されました。Qt Insight Tracker、Qt PDF、およびQt WebEngineモジュールは、Qt 6.8.0 Beta1以降、この「Extensions」ノードの下に配置されています。

その他パッケージ調整

Qt 5 Compatibility Module (互換性モジュール)、Qt Quick3D、Qt Quick Timeline、および Qt Shader Tools モジュールは、Qt 6.8.0 Beta1以降、Qt → Qt <バージョン>  から  Qt → Qt <バージョン>  → Additional Libraries に移動しました。




その他のパッケージングの変更点としては、Windows 用の MSVC 2019 プリビルドバイナリを MSVC2022 に置き換えたことが挙げられます。詳細についてはブログ記事をご覧ください。

また、ARM 用のクロスコンパイルされた Windows バイナリを、ネイティブの Windows on ARM バイナリに置き換えました。Windows on ARM サポートの詳細については、ブログ記事をご覧ください。

フィードバック

Qt 6.8 Betaリリースをお試しいただき、フィードバックをお寄せいただけると幸いです。何か問題が発生した場合は、詳細なバグレポートを bugreports.qt.io に提出していただくことができます。また、Qt Projectのメーリングリストや開発者フォーラムのディスカッションにもご参加いただけます。

Qt 6.8 リリース計画

ベータフェーズ中に新しいベータリリースをリリースしますので、オンラインインストーラーから定期的に更新をご確認ください。Qt 6.8.0のリリース目標は2024年9月末です。Qt 6.8のスケジュールの詳細については、Qt 6.8リリースウィキをご覧ください。


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