この記事はFaster Tech Support via the Squish IDEの抄訳です。
ツールのユーザーがフィードバックを提供したり、バグを報告したり、機能強化を要求したりするための簡単な方法を提供することは、ツール開発者がユーザーの抱える問題を把握するために重要です。同時に、ユーザーがバグを報告しやすい環境を提供することも、サポートチームによるバグの選別を容易にするだけでなく、開発者が迅速に対応し、問題を再現して修正することをより効率的にする上で重要となります。
これまではSquishチームに対して、Eメールで問題の報告やサポートの依頼をすることが可能でした。しかし、サポートに必要な情報(ライセンスデータ、サポート情報を含むアーカイブ、スクリーンショット、エラーメッセージ、ログなど)は、Squish IDE内のいくつかの場所に散らばっていたため、それを伝えるためにSquishサポートチームとバグ報告者の間で不必要なやり取りが発生することがよくありました。
Squish 6.7以降、サポートに必要な情報をSquish IDEが自動的に収集するためのSquishサポートリクエストIDEウィザードが導入されました。以下では、3つの簡単なステップで、バグレポート、機能強化のリクエスト、または技術的な質問をサポートチームに連絡する方法をご案内します。
最初のステップでは、ユーザーはSquishサポートに登録済みのEメールアドレスを入力する必要があります。顧客IDフィールドは事前に入力されており、リクエストとともにアップロードされます。
このステップは、サポート依頼のメインとなる部分です。ここでは、ユーザーはサマリとして問題の概要を簡単に説明し、テキストボックスにその詳細を記述します。バグを再現するための具体的な手順や、テスト対象のアプリケーションが出力しエラーメッセージやログなどを記載することができます。
ユーザが報告する問題の中にはすでにSquishサポートチームが把握しているものもあるため、ユーザーがそれを確認できるように、このダイアログには既知の問題がリストアップされたページへのリンクも含まれています。このリンクはクリックすると外部のWebブラウザで開き、問題への回避策も含まれています。
このステップでは、ログ、スクリーンショット、またはコンフィグファイルなど、関連するファイルをユーザーがサポートリクエストに添付することができます。さらに「Collect And Attach Suport Information」ボタンをクリックすると、Squishの環境変数と設定、IDEのログ、テスト結果、テストスイートの構成などの情報を含むファイルをSquish IDEが自動生成し、サポートリクエストに添付してくれます。
Squishのサポートリクエストウィザードを開く方法が2つ追加されました。1 つは、トップレベルのHelpからCollect Support Informationを選択して新しいサポートリクエストを開く方法です。もう1つは、Squish IDEの例外が発生したときや、Squishの内部エラーが発生したときに表示されるダイアログを利用する方法です。従来のようにスタックトレースをクリップボードにコピーするだけでなく、このダイアログからサポートリクエストウィザードを起動して、スタックトレースまたはクラッシュレポートがすでに記述されたリクエスト送信画面を開くことができるようになりました。
サポートリクエストの記入が完了したら、Submit Support Requestボタンをクリックして、Squishサポートチームに送信することができます。送信に成功すると、新しく割り当てられたチケットIDが記載されたポップアップダイアログが表示されます。また、ユーザーにはサポートリクエストの受信確認のEメールが送信されます。
その後、SquishサポートチームとのコミュニケーションはすべてEメールで行われます。Squish IDEから自分の開いているサポートチケットを表示したり、フォローアップしたりすることは現時点ではできませんが、Squishサポートウィザードがユーザーやコミュニティからどのように受け取られるかによって、将来的にはオプションとして追加される可能性があります。
この機能についてのご意見を、以下のコメント欄でお聞かせください!
SquishをはじめとするQtのQA(品質保証)ツールにご興味がおありの方は、Qt JapanのEメールアドレス:japan@qt.ioまでお気軽にご連絡ください。概要のご説明から詳細な技術的相談、また無料のツールトライアルのご案内もいたしております。