本稿は「Extended Security Maintenance for Qt 5.15 begins May 2025」の抄訳です。
Qt 5.15 の標準サポートは 2025 年 5 月 26 日をもって終了します。 サポート期間終了後、このリリースは EoS (End of Support) 状態となり、Qt 5.15 の拡張セキュリティメンテナンス、拡張サポート、プロフェッショナルサービスなどの追加サービスでのみサポートされます。Qt 5.15 ソフトウェアを使用してアプリケーションや組み込みデバイスを配布しているお客様は、テクニカルサポートやセキュリティ修正を含むメンテナンスパッチへのアクセス方法を検討する必要があります。サポート終了後も標準的なコマーシャル条件が適用されます。
新しいソフトウェア開発プロジェクトでは、Qt 6 へのアップグレードをお勧めします。2024 年 10 月にリリースされた Qt 6.8 LTS は、最近Qt LTS サポート期間の変更伴い、2029 年 10 月までサポートされます。Qt 6 のツールと API により、デザイナーと開発者がより多くのものを作成できるようになります。
Qt 5.15 と Qt 6.8 の機能比較はこちらご覧ください。
Qt 6 へのアップグレードが難しいお客様もいらっしゃるかもしれません。Qt 5.15 に対応したデバイスやアプリケーションの保守とセキュリティの強化をお考えのお客様は、Qt 5.15 用ESMのサービスサブスクリプションをご購入いただけます。
Extended Security Maintenance for Qt 5.15 のサブスクリプションでは、サポート終了後にCVS (Critical Vulnerability and Security)およびほとんどの Qt ライブラリ(サードパーティのライブラリは含まれません。詳細はライセンス契約をご確認ください。)へのアクセスを、次の条件で提供します。
Qt 5.15 のESMについてより詳細はこちらをご覧ください。
技術的な問題で行き詰まることがないようにしたい場合は、プロジェクトの技術サポートも必要です。ES (Extended Support) サブスクリプションを購入することで、EoS になっている古い Qt ソフトウェアの標準サポート T&C が適用されます。ESには2つの制約があります。
ESについてより詳細はこちらをご覧ください。
Qt 5.15 ESMやESで提供される範囲を超えたニーズがある場合、例えば、特定の環境やハードウェアのサポートが必要な場合、お客様のニーズに合わせたサービスをお勧めします。Qt プロフェッショナルサービスにご連絡いただければ、このようなニーズに対応するオーダーメイドプロジェクトについてご案内いたします。