組み込みシステムは今や数千種類の製品に使われており、高度なスキルを持った組み込みエンジニアの需要も高まっています。The Qt Companyでは、多くの組み込みエンジニアを抱える様々な企業と共に長年にわたり経験を積み、組み込みエンジニアとして成功するために欠かすことのできない重要なスキルを共有してきました。
本稿のトピック:
組み込みエンジニアには、さまざまな技術的スキルが必要です。これには、コンピュータハードウェアとソフトウェア、CやC++といったプログラミング言語に関する専門知識が含まれます。また、コミュニケーション能力や問題解決能力といったソフトスキルも大切です。
「組み込みエンジニア」という呼称は、「組み込みソフトウェアエンジニア」もしくは「組み込みシステムエンジニア」を指します。いずれのエンジニアの場合も、必要とされるスキルはその人が携わる製品や、プロジェクトを構成するモジュールによって異なってきます。
組み込みシステムを動かすハードウェアやソフトウェア、その他のテクノロジーの詳細は、組み込みシステムのテクノロジー一覧をご覧ください。
組み込みシステムエンジニアは、組み込みシステムの全体像を把握していなければなりません。その網羅的な知識を生かして、ハードウェアとソフトウェアを組み込みシステムへと統合するのが、組み込みシステムエンジニアの仕事であり、システムと製品の全体を正しく動作させるのがゴールです。また、多くのプロジェクトでは、組み込みシステムエンジニアが組み込みソフトウェアの開発にも携わることになります。
組み込みソフトウェアエンジニアの役割は、組み込みシステムのソフトウェアを開発することです。組み込みシステムとその限界について一般的な概念を理解し、ソフトウェアをシステムと正しく連動させます。
ただし、システムの構造や限界については、組み込みシステムエンジニアほど深い知識は有していません。
組み込みソフトウェアエンジニアと開発者は、幅広い技術的スキルを必要とします。プログラミング言語、デバイスドライバ、リアルタイムOSについて深い知識を有していなければなりません。
組み込みソフトウェアエンジニアに不可欠なスキルの一覧をMicrosoft Wordでダウンロード
組み込みシステムエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアの両方の開発経験を有している必要があります。また、最新のプロセッサやその他の組み込みシステムツールに精通していることも重要です。
通例、組み込みシステムエンジニアには組み込みソフトウェアエンジニアと同様の技術的スキルが求められますが、さらにまた別のスキルも必要とされます。
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組み込みエンジニアが成功するには、幅広い「ソフトスキル」、つまり技術以外のスキルも必要です。主なソフトスキルとして、ネットワーク作りやコミュニケーション、チームで仕事をする能力といったものが挙げられます。
組み込みエンジニアリングのスキルは、仕事での経験を通して磨くことができます。職場以外では、講座を受ける、関連書を読む、オンラインでリサーチをするといった方法でスキルの向上を図ることができます。
米国ボストンに拠点を置くソフトウェア開発コンサルティング会社、STTアソシエーツ(STT Associates)の社長でプリンシパルエンジニアを務めるサル・トゥチット氏(Sal Tuccitto)は、エンジニアに求められるスキルについて次のように語っています。「エンジニアは、ハードウェアエンジニアリングと電子工学のコンセプトに精通していなければならない。回路理論についても講座などで学ぶべきだろう。少なくとも、基本的な回路理論の知識を身につけ、既存の組み込みコードを研究する必要がある。オープンソースプロジェクトなら、研究対象にもなるし、実際に参加することも可能だ」
組み込みエンジニアは今後、組み込み市場のトレンドの移り変わりに遅れを取らぬよう、常にスキルを磨き続けなければなりません。また、新たなテクノロジーの進化に合わせて学び、必須の「ソフトスキル」も向上させていくことが大切です。
今後、特に重要になってくるスキルは以下のとおりです:
組み込みシステムは今や、私たちが日々利用する多くの製品に欠かせない構成要素となっています。その重要性は今後一層高まり、さらに多くの製品に組み込まれていくことになるでしょう。開発者は、組み込みフレームワークやウィジェットを活用することで、近代的なデバイス用の組み込みアプリケーションやGUIの開発プロセスを合理化できます。
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