Axivion Suite 7.6のリリースについて、静的コード解析とアーキテクチャ検証のための新機能をご案内いたします。
現在、AxivionはQtグループの一員として活動しており、私たちの製品はQt製品の世界での動作にさらなる開発を重ねています。最新リリースのAxivion Suite 7.6では、clazyコンパイラ・プラグインやAUTOSARなどのQt固有のルールの統合をサポートすることになりました。これにより、Qtのお客様にとって、非常に魅力的なアップデートとなるでしょう。また、この新しいリリースでは、Axivion SuiteにはqmlintというQML分析ツールも統合されました。
もちろん、Axivion Static Code AnalysisとAxivion Architecture Verificationツールは、Qtを使用しないプロジェクトにも理想的なソリューションとなっています。以下では、新リリースの主なハイライトをご紹介いたします:
Axivion Suiteには、自動テスト可能なMISRAルールのほぼ100%を網羅するMISRAチェッカーが含まれています。最新の規格に対応するため、リリース7.6では、MISRA C:2012 Amendment 3およびMISRA C:2023のほとんどのルールとディレクティブの自動チェックを追加しました。これにより、開発者の皆様はより正確で信頼性の高いコーディングを実現できるでしょう。
新しいリリース7.6の最大の利点は、セットアップの簡素化です。これまでは、分散したチームで共同作業を行う際には、ファイル共有のためにデータベースへの一元的なアクセスが必要でしたが、Axivion Suiteでは、お客様固有のCI/CD環境でもより使いやすくなりました。具体的には、最新の7.6リリースでは、Webサーバーがデータベースへのアクセスを担当し、分析側ではWebサーバーを介したアップロードやダウンロードなどの代替モードを使用することが可能です。これにより、よりスムーズな作業フローが実現されます。
ソフトウェア開発プロジェクトでは、テストや開発プロセスの迅速化が重要視されますが、今回のリリースではその点に焦点を当てて実現しています。セットアップGUIでは、オプション名や正規表現を使用しての検索が可能となりました。さらに、Web UIはローカルタイムゾーンをサポートし、ポータル設定のインポートおよびエクスポートが可能です。また、Web UIの視覚化を高速化するためのキャッシング機能も導入されました。これらは、便利な改善点のほんの一部です。
Axivion Static Code AnalysisとAxivion Architecture Verificationの詳細については、当社のブログ「Qtの静的解析ツール?Axivion Suite入門 その1」「ソフトウェアを腐敗させる6つの要素?Axivion Suite入門 その2」「アーキテクチャ解析とは?Axivion Suite入門その3」をご覧ください。詳細な情報をそちらでご確認いただけます。