Qt 4 のオープンガバナンスへの移行

この記事は Qt Blog の "Qt 4 moved to open governance" を翻訳したものです。
執筆: Lars Knoll, 2012年01月10日

Qt は qt-project.org の元でオープンガバナンスへ移行したものの、一つのピースが欠けたままでした。Qt 4 のリポジトリは、これまで従来のシステムで管理されていました。これは単に優先順位の問題で、Qt の開発コミュニティにとって最も意味があると思われる部分から移行してきたためでした。

Qt 4 を qt-project で用いている継続的インテグレーション(CI)システムへ移行するための対応が必要なことが主な問題でした。Sergio や Rohan 他の努力の結果、問題はほぼ解消しました。Linux と Mac OS X では Qt 4.8 の(コンパイルテストと実行テストの双方を含む)完全な CI が稼働しています。Windows では現在コンパイルテストのみを行っていますが、実行テストもまもなく稼働を始めます。

Qt 4.x のリポジトリは codereview.qt-project.org にあります。Qt 5 と同様にパッチの提出やレビューなどが行えます。

Approver(承認者) と Maintainer(メンテナ) は Qt 5 のそれぞれの分野に準じます。一点注意しておくならば、Qt 4.8 では多くの新たな機能開発が行われることを予期していません。バグの修正にフォーカスすべきで、パッチはそれを念頭に置いてレビューされるべきです。

Qt 4.6 と 4.7 のブランチは CI でテストされていないため、それらのブランチへパッチを提出する際は細心の注意を払ってください。また、どんな変更であっても Maintainer がレビューするようにしてください。これらのブランチの変更はユーザのコードで回避することの出来ないセキュリティ問題や重大なバグに限って行われるべきです。

gitorious にある未承認のマージリクエストは gerrit を通じて再提出してください。gitorious のマージリクエストはクローズされ、リポジトリは読み込み専用になる予定です。

Enjoy!


Blog Topics:

Comments