この記事は Qt Blog の "QWebView and friends are looking for a new maintainer" を翻訳したものです。
執筆: Andreas Kling, 2011年7月7日
ついに Nokia N9 が正式にアナウンスされました。おそらく多くの方が N9 が WebKit2 ベースのブラウザを組み込んで出荷されることをご存じでしょう。それに伴って、Qt5 の WebKit がどこへ向かうのかという議論を開始しました。それはとても明らかで、将来の QtWebKit には WebKit2 を用います。
Nokia としては WebKit1 ベースの API([qt QWebView], [qt QGraphicsWebView] および関連クラス)の作業の停止を予定しています。この API を利用している人々がたくさんいらっしゃるのは知っています。そこで、どなたかがその開発を引き継ぐことを考えているか知りたいと思います。
このタスクには build.webkit.org 用の Buildbot インスタンスのホスティングと、ユニットテスト(Qt/WebKit1 API のテスト)とレイアウトテストをパスさせ続ける責任が含まれています。
大まかな計画では Qt 5.0 に含まれるものが我々の手がける最後の WebKit1 API となります。その初期リリース以後はコードのアップデートは行わないつもりです。初期リリースは Qt4 での Qt3Support モジュールのように移行の助けを目的としています。これは QtWebKit 2.2 を移植したものになるでしょう(Qt 5.0 ブランチがその時の WebKit trunk のスナップショットであるのと対照的に)。
新しいメンテナが見つかれば、その人によって Qt 5.x シリーズに新しいバージョンの Qt/Webkit1 API が提供され続けられることを望んでいます。
混乱を避けるために注記しますと、今のところ Thiago の成熟レベル一覧のブログ記事 では WebKit1 API のレベルに "Done"(完了) を考えています。コードからそれらを削除しませんが、その後の開発は計画していません。
興味がある方は webkit-qt メーリングリスト や Freenode の IRC ネットワーク #qtwebkit チャンネルで連絡してください。