この記事は Qt Blog の "Qt Creator 2.3 beta released" を翻訳したものです。
執筆: Eike Ziller, 2011年7月13日
Qt Creator の次のバージョンである 2.3 のベータ版リリースをアナウンスすることをうれしく思います。このリリースでは再び大きな貢献を頂きました。それは Bazzar バージョン管理システムのサポート機能へのたくさんの修正です。 'cerf' こと Hugues Delorme に多大なる感謝をいたします。その他の貢献者の方々にも感謝いたします。2.3 では全部で 47 個の外部からのマージリクエストを適用しました。
このリリースでは多くの新機能の追加と、数え切れないほどのバグの修正を行っています。その中で重要な物をいくつか紹介します(いつものように、完全なリストではありませんし、順不同です)。
- サンプルとチュートリアルをその説明と共に閲覧できるようになりました。また、キーワードでフィルタすることも可能です。
- 様々なユースケースに対応できるように C++ のコーディングスタイルのオプションを拡張 し、インデントの設定とアライメントの設定を個々の要素に対して行えるようにしました。プレビュー対応や、グローバルな設定とプロジェクト毎の設定の分割も行いました。
- より一般的な「リモート Linux」でのアプリの転送と実行をサポートしました。ターゲットとなるデスクトップ Linux に転送と実行のための設定を行い、リモート Linux の「デバイス」設定をするだけです(ただし、クロスコンパイルの設定も別途行わなくてはなりません)。
- Clang コンパイラでのプロジェクトのコンパイルをサポートしました。
- コード補完は別スレッドで評価されます。もうエディタが入力をブロックすることはありません。
- プロファイル機能に独自の "Analyze" モードが追加されました。二つのプロファイルオプションが追加されました。
- Symbian の CODA をサポートしました。WiFi 経由でアプリを転送できます。
- QML プロファイル以外にも様々な Qt Quick サポートの改善
- Qt Quick デザイナで model と delegate をサポート。アイテムライブラリから配置した ListView と GridView, PathView のそれぞれに、対応した model と delegate が含まれています。
- インラインのコンポーネントと delegate の編集をサポート
- ライブプレビュー(デバッガでアプリケーション実行中の QML の編集)の改善
- QML の型に ‘Find usages’ 機能を追加
変更された内容のより完全なリストは 変更履歴 や バグトラッカー (‘fix version’ 2.3.0) をご参照ください。直接 コードのリポジトリ で確認もできます。
プレリリースのページ からダウンロードしてください。