Qt Developer Days Munich 2010

10月11日から13日にドイツ・ミュンヘンで開催された Qt Developer Days 2010 に参加してきました。毎年参加者が増大している Qt Developer Days ですが、今年のミュンヘンはありがたいことに約千人に参加していただき、二年前のほぼ倍と過去最大規模での開催となりました。

Qt Developer Days Munich 2010

下記のレポートを通じて、Qt Developer Days の雰囲気を感じていただければと思います。

キーノート

キーノートでは Nokia 副社長の Sebastian Nyström によるオープニングから始まり、Nokia CTO の Rich Green による「Nokia の戦略における Qt」と題したセッションで幕を開けました。この中で Nokia のアプリケーション開発プラットフォームとしての Qt の重要性を説き、また、デモ担当者によって Qt Quick によるアルバムビューアのコード紹介を含めたデモが行われました。

キーノート会場の様子

Sebastian Nyström と、同じく Nokia の Qt R&D のトップである Lars Knoll によるロードマップの解説では利用者から要望の多い機能としてパフォーマンス、Web、3D等をあげ、リサーチプロジェクトである Scene Graph、3D、Lighthouse 等を紹介しました。Lars は Qt Quick のライブプログラミングを通じて、Qt Quick のプログラミングの容易性をアピールしました。Lars のデモではコードにエラーが発生した場合に客席から多数のアドバイスの声が上がるなど、既に QML を試していただいている方が多いこともうかがえました。

テクニカルトラック

テクニカルトラックではキーノートで話題となった Scene Graph や Lighthouse をはじめ、Qt Quick や Qt Creator, Qt Mobility 等のプロジェクトのセッションや、初心者向けの Qt や Qt WebKit, MeeGo 等の紹介セッション、Open Governance の議論をするためのセッション等、幅広いセッションが開催されました。特に Qt Quick 関連のセッションでは立ち見が出るセッションもあり、その関心の高さをうかがうことが出来ました。

そして

Qt Developer Days Munich 2010 は終了しましたが、11月1日から3日にサンフランシスコでも Qt Developer Days を開催します。こちらはまだ登録を受け付けていますので可能でしたら是非 Qt Developer Days を生で体験していただきたいと思います。

Qt Developer Days の模様は twitter の #QtDD10 ハッシュタグで確認することも出来ますし、また、後日各セッションのビデオや資料を公開する予定です。公開は Qt Developer Days San Francisco 2010 の終了後になると思いますが、もうしばらくお待ちください。

また、規模的には小さくなってしまいますが、日本でも同様のイベント Qt Conference Tokyo を昨年に引き続いて今年も開催することが決定しました。詳細はアナウンスをご覧ください。12月10日に秋葉原UDXにて開催します。すでに登録も受け付けておりますので、ご登録をよろしくお願いします。お楽しみに。


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