Nokia は 2010年9月21日、新しいバージョンの Qt 4.7 をリリースしました。
Qt 4.7 の目玉となる新しい機能である QML (Qt Meta-Object-Language) は簡単に学べる宣言型の言語であり、プログラムのインターフェースとその挙動を記述することができます。QML は JavaScript のようなスクリプト言語を好む開発者にもなじみやすく、UIデザイナーと開発者の共同開発を助けることができます。
Qt 4.7 ではパフォーマンスが向上しており、アプリケーションおよびそのユーザインターフェースがより高速に、よりなめらかに動きます。改善された機能の一部を下記に記します。
アップデートされた Qt SDK はダウンロードのページから入手できます。新しい Qt SDK には Qt 4.7 と Qt Creator 2.0.1 が同梱されており、Qt アプリケーションの開発に必要なものがそろっています。
Qt 4.7 の QML および Qt Declarative モジュールで Qt Quick UI creation kit に必要な三つの要素の二つがそろいました。最後の一つとなるツール Qt Creator 2.1 のリリースは 2010 年内を予定しています。
Qt の Visual Studio Add-in Integration がアップデートされ、 Visual Studio での Qt を用いた開発がより使いやすくなりました。また、Qt Visual Studio Add-in は Lesser General Public License (LGPL) バージョン 2.1 でリリースされました。