Nokia は 2010年6月22日、Qt Creator 2.0、Nokia Qt SDK 1.0、Qt Mobility 1.0.1 をリリースしました。
Qt Creator 2.0 では Qt がサポートする組込み向けプラットフォームから Symbian, MeeGO への対応を行い、デバイスへのアプリケーションの転送と実行、デバッグをサポートしました。 また、新規プロジェクトダイアログやオプションダイアログのUIの改善、Qt プロジェクトファイルの読み込み機能の最適化、GDB サポートの改善等、多数の変更を行っています。Qt Creator 1.3.1 からの変更内容の詳細は changelog を参照してください。
Qt Creator 2.0 のダウンロードは http://qt.nokia.com/downloads から行ってください。
同時に、 Nokia Qt SDK 1.0 の正式版を Forum Nokia でリリースしました。Windows 版および Linux 版の正式リリースに加えて、Mac OS X 10.6 向けのβ版もリリースしています。本リリースには Qt Creator 2.0 や Qt Simulator 1.0 の正式版が含まれています。なお、リリース候補版をインストール済みの方は 1.0 の再インストールを行わなくても、アップデートで最新版に更新することが出来ます。
Qt Mobility 1.0.1 では既存のモジュールの修正に加えて、 1.0.0 ではβ版だった Multimeida API が正式リリース版となりました。
この Qt Mobility での Multimedia API の正式リリースを受けて、従来はローレベル API は Qt、ハイレベル API は Qt Mobility と分かれていた二つの Multimedia 関連の API を統一することにしました。Qt Mobility の QtMultimediaKit モジュールに従来の Qt の QtMultimedia モジュールの API と新たな Qt Mobility の API の双方が含まれています。このため、Qt 4.7 のリリース後は、Qt にある QtMultimedia モジュールはメンテナンス対象からはずれ、Qt Mobility の QtMultimediaKit モジュールの使用を推奨します。
Qt Mobility の詳細およびダウンロードは Qt Solutions のページを参照してください。